第五回公演稽古日誌

稽古日誌2021年2月23日 はしもとかいせい

橋本海世

⭕️家

「長いお別れ」最後まで鑑賞。

認知症のお父さんが帰りたかったのは、生まれ育った家ではなく、1番楽しかった、輝いていた「あの頃」だった?娘2人が家を出る前の、遊園地に傘を持って行ってやったあの頃。ふみが泣いているのを見てあの頃が想起されたのかもしれない。

娘2人も、仕事とプライベート共にうまくいかず、お父さんは自分達のことをどんどん忘れていってしまうという状況の中で、「あの頃」を恋しく思っており、そこが家族全員で共通していたような感じがする。

認知症は、その症状の特徴から「長いお別れ」と呼ばれることがあるのがタイトルの所以のよう。

本人も家族も辛い病気ではあるが、その中でも良いことはあると感じさせられる作品だった。

お母さんは、記憶が錯綜した夫から若かりし頃の本気の愛の言葉を聞くことができた。普通なら照れ臭くて、年を取ってからもう一度交わすことなんてない夫婦の会話だろう。

娘2人は、自らの辛い現状を涙ながらにお父さんに訴え、勇気をもらう。これも、お父さんの意識がはっきりしていれば、照れ臭くてできずに実現しなかったことのはず。

癌が、自分の死期が分かる幸せな病気と呼ばれるのと同じように、認知症も考え方によっては、素直に向き合う「長いお別れ」の時間を与えてくれる幸せな病気だと言えるのかもしれないと思った。

山﨑努さんの芝居をもっと観てみたい。できればエネルギッシュな山﨑努を。「リア王」以降、舞台には立っていないようでとても残念。もう少し若い頃の山﨑努さんの映画を探してみようと思う。

発声練習&ギター練習

発声は、昨日稽古場でやった五十音サイクルの練習をした。ブレスを改善していきたい。

リズム天国

ムキになっていっぱいやった。目で見てタイミングを合わせられないように構成されているので本当にリズム感が鍛えられそう。むしろ視覚情報が邪魔になるから目をつむってやったりしている。

朝の筋トレを今日から再開。

昨日まではまだ体調不良引きずってる感じで体だるかったけど今日からそれもなくなった。ご飯も前まで通り食べられている。

明日に予定していたサウナは念のため延期。

⭕️アップ

ストレッチ→体幹6分→全身呼吸→母音法→マジカルバナナ

⭕️稽古

第3稿読み合わせ

純也が女の子に変わって、女の子2人との恋路が絡み、繋がった空をすごい思い出した。

それもあってか、本格的に英二をやるってなって少し怖くなった自分がいた。

複数人キャストがいるなかで、1人だけ出ずっぱりの主人公をやるのは繋がった空以来。明らかに自分の大きな転換点となった作品で、大いに苦しんだ作品でもある。

大阪にいる間に同じようなシチュエーションで主演をやれるのはかなり貴重なこと。

あの時よりも成長したところを示したいし、自分自身、ほんの少しでもいいから成長したという実感を得られればいいな。

だからと言って気張りすぎず、楽しんでやりたい。繋がった空のときはいっぱいいっぱい過ぎて楽しむ余裕がなくて、親に心配されるくらいだった。

楽しむ為にやるべきことを惜しみ無くやっていく。「楽しむ」ということの捉え方も以前とは違う。芝居をするにあたって、本当の意味での楽しむということを追い求めていきたい。

千夏は土曜日にオーディションをするとのこと。女性陣に対して失礼なことはできない。

自分が皆の良いところを引き出すくらいの気持ちで。

ただ、気張りすぎない。