開演劇団天文座

稽古日誌

劇団天文座稽古日誌
画像のない稽古日誌

セリフの意味を調べるとき、人は分からない言葉だけ辞書を引きます。

分かっている言葉は引きません。当然です。

でも、そこがいちばん危ない。

「分かっている」は、可能性を狭めている

分かっていると思った瞬間、その言葉の意味はひとつに決まります。

決まってしまうと、他の読み方が消えます。

間違っているわけではありません。もったいないのです。

たとえば「ごめん」という一語でも、

謝罪なのか、拒絶なのか、区切りなのか、照れ隠しなのかで、

言い方はまったく変わります。

辞書を引くと、そのどれもが載っています。

引かなければ、最初に思いついたひとつしか使えません。

全部のセリフを引く必要はありません

現実的な運用としては、こうです。

自分のセリフのうち、キーになる一語だけを引きます。

1シーンに1つか2つで十分です。

それだけで、その場面の選択肢が増えます。

稽古場で飛び交う言葉も、疑ってください

これは台本だけの話ではありません。

稽古場では、いろいろな言葉が飛び交います。

・手放す

・受け取る

・委ねる

・強く出る

・相手に預ける

全員が同じ意味で使っている保証は、どこにもありません。

「手放して」と言われて、ある人は力を抜くことだと思い、

別の人は考えるのをやめることだと思い、

また別の人は相手に主導権を渡すことだと思っています。

通じているつもりで、別々のことをやっています。

確かめ方は単純です

その場で聞いてください。

「手放すって、具体的にどうすることですか」

答えが返ってこないなら、言った人も分かっていません。

分かっていない指示を実行しようとすると、動きが硬くなります。

答えが返ってきたら、それが今日の共通語になります。

演出側が気をつけること

指示を出す側からすると、この確認はありがたいものです。

自分が曖昧な言葉を使っていたと分かるからです。

「もっと気持ちを込めて」が実行できない指示なのと同じで、

「手放して」も、そのままでは実行できません。

具体的な行動に翻訳できて初めて、指示になります。

・手放す → 相手の言葉が終わる前に返すのをやめる

・受け取る → 相手を見る時間を1拍長くする

このくらいまで下ろせば、その日にできます。

まとめ

・分からない言葉より、分かっているつもりの言葉が危ない

・キーになる一語だけ辞書を引く。1シーンに1つか2つで十分

・稽古場の言葉も疑う。全員が同じ意味で使っている保証はない

・「それ具体的にどうすることですか」と聞く

・指示は、具体的な行動に翻訳できて初めて指示になる

通じているつもりが、いちばん進行を止めます。

劇団天文座は大阪・新大阪で毎日19時から22時まで稽古をしています。

年間10作品以上、100ステージ以上を上演しています。

団費は月1万円。稽古場代と指導料が入っていて、チケットノルマはありません。

音響・照明・演出・脚本・当日制作も、公演のたびに枠が空きます。

見学は随時受け付けています。お名前・年齢・性別・来られそうな日を

tenmonza@gmail.com までお送りください。

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次回公演

日時
2026.09.22(火・祝)14:00 / 18:00
上演
約90分(予定)
料金
入場無料
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