開演劇団天文座

稽古日誌

劇団天文座稽古日誌
画像のない稽古日誌

視線を決めると芝居が変わります。

ただ「相手を見て」では足りません。どこを、何拍見るかまで決めます。

拍で決める

たとえばこうです。

・このセリフの前に、客席を2拍見てから言う

・ここは正面を2拍見る

・ここは相手を見ずに、手元を1拍だけ

秒ではなく拍にするのは、場面ごとに速さが違うからです。

2秒と決めると速い場面では長すぎ、遅い場面では足りません。

拍なら、その場面の速さについていきます。

これは才能の話ではありません

視線を決めるのは、技術の中でもかなり地味な部類です。

そして決めれば、その日にできます。

うまい人が自然に見えるのは、こういうことを決めているからです。

決めていない人は、毎回違うところを見ています。

違うところを見ているから、毎回違う芝居になります。

再現できない芝居は、本番で崩れます。

ただし、台本には書き込まない

ここが重要です。

書き込むと、固定されます。

視線は相手の芝居に応じて変わるものです。

相手が思ったより早く言い終わったら、2拍待てません。

相手が長く止まったら、2拍では足りません。

台本に書いた瞬間、それは「守らなければいけないもの」になります。

守ろうとすると、相手を見なくなります。本末転倒です。

決めるけれど、書かない。頭に入れておくだけにします。

決めすぎると、本番で動けなくなる

同じ理由で、決めすぎにも注意が要ります。

「ここ2秒止まって、ここ3秒止まって、このセリフは1.5秒あけて」。

全部決めてしまうと、それをやらなければいけない状態になります。

すると相手の芝居を見なくなり、段取りをこなすだけになります。

秒数や拍数は目標であって、命令ではありません。

相対関係だけ守れば伝わる

実務的には、絶対値を守る必要はありません。

前の場面より早いか、遅いか。その相対関係だけ守れば、

客席には十分に伝わります。

・ここは前より速く返す

・ここは前より長く見る

この程度の粒度で決めておいて、

当日の相手の芝居に合わせて調整する。これが現実的です。

まとめ

・視線は「どこを何拍見るか」まで決める

・秒ではなく拍にすると、場面の速さについてくる

・決めれば、その日にできる。才能の話ではない

・台本には書き込まない。固定されると相手に合わせられなくなる

・絶対値ではなく、前の場面との相対関係だけ守る

決めるけれど、縛らない。ここの加減が、稽古の質を決めます。

劇団天文座は大阪・新大阪で毎日19時から22時まで稽古をしています。

年間10作品以上、100ステージ以上を上演しています。

団費は月1万円。稽古場代と指導料が入っていて、チケットノルマはありません。

音響・照明・演出・脚本・当日制作も、公演のたびに枠が空きます。

見学は随時受け付けています。お名前・年齢・性別・来られそうな日を

tenmonza@gmail.com までお送りください。

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次回公演

日時
2026.09.22(火・祝)14:00 / 18:00
上演
約90分(予定)
料金
入場無料
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