稽古日誌

☆稽古日誌6月19日☆

次回の本番に向けて稽古をする堀田と名畑

ふたり、静かに、流れる

一週目に出演した堀田熊と名畑秀一

2週目にも出演します!

それに向けて、演技のレベルを上げるために本日も稽古をしていました。

本番を通して学んだこと、そして、今自分たちが何をするべきか。

脚本分析から一緒に取り組みました。

演技の過程は3つあります。

私たち俳優は「演技」をする人間です。

演技をすることで、物語の世界にお客様を誘導する「案内人」

そんな私たち俳優ですが

「演技」をするまでに考えるべき3つの過程が存在します。

  • ①理解
  • ②解釈
  • ③創造

の3つの過程があって「演技をする」という状態になるのです。

この日の稽古では、まずは本番の振り返りをして

その後に演技の過程の①理解②解釈のレベルを向上するために

「脚本分析」を行いました。

1時間ほど、脚本分析をした後に③創造に取り掛かりました。

③創造の過程に入るとそこには「演出家」がいます。

そして、実際にシーン稽古をして演出家から

「フィードバック」を貰います。

※劇団や演出家によってはダメ出しということもあります。

そのフィードバックの内容が演技の過程のどの部分になるのかを分類する力を身につけていく。

例えば、フィードバックの内容が①の理解と②の解釈の部分に対する内容だった場合

実際にシーン稽古をしている③の創造の時にいきなり反映させることは難しい。

稽古場という限られた時間の中で俳優たちが出来ることは

③の創造に関する内容です。

実際に稽古をしてフィードバックを出すときに、
今話している内容は①と②の部分です。
次のシーン稽古の時には③の創造に関する内容を試してみてください

という風にフィードバックの内容を分類して俳優に伝えました。

今回は③の創造の部分で出来る

「語尾を上げて話す」ということにフォーカスを置いた稽古でした。

3日間の本番を観ていた感想として、やっぱり台詞の語尾が落ちていることが多いという印象でしたので

まずは、この部分をクリアしていこうという狙いでした。

なぜ、語尾が落ちたらいけないのか?というと

語尾が落ちていると「言葉を話す」というよりも「台詞を読んでいる」という状態になります。

要するにアクションがないんです。

アクションがなければ、リアクションも取れない。

結果として相手役とコミュニケーションを取ることが難しくなってしまう。

演技とは相手に何かをすること。

その相手に何かをすることが出来なくなってしまうので

演技ではなくて、台詞を言っているだけという状態になっていました。

実際に、この日の稽古で語尾を上げることだけに集中して取り組んだところ

相手とのコミュニケーションが増えて、お互いが「楽しく」演技をすることが出来ました。

しかし、全部の台詞について語尾を上げる必要もないかなとも思いますので

稽古の最後には台詞の種類についてお話をして

自分たちの台詞を種類ごとに分別してきてくださいと

演技の過程の①理解と②解釈で考えてくることをお伝えして

この日の稽古は終わりました。

終わりに

ここまで、読んでいただいてありがとうございました。

劇団天文座では毎日19時より稽古をしています。

俳優のための、俳優が成長するための劇団です。

演技に悩んでいる方、また演劇を始めてみたい方

もしご興味がありましたらいつでも見学に来てみてください!

皆様にお会いできるのを心待ちにしております。