稽古日誌

☆稽古日誌6月26日☆

本番が終わって、また本番

劇団天文座第28回公演「ふたり、静かに、流れる」の2週目が終わって

最終週に向けて、昨日も稽古でした。

本番を経験すればするほど、自分に足りないものがわかってきます。

もちろん、一般的には本番まで3ヶ月から4ヶ月時間を掛けるのが当たり前だと思います。

劇団の経営的にはその方がいいし、お客さんに公演を知ってもらうことも出来ます。

けれども、劇団天文座というのは、劇団の知名度やファンを着けることに重きを置いていません。

とにかく、所属している劇団員が、俳優として「成長」することを最優先にしています。

そのためには、本番を沢山経験してもらうのが一番早いと思います。

10代や20代、人生の貴重な時間を使って、自分の夢を叶える土台を作っている時期です。

劇団の事情よりも、劇団員個人個人が、成長することのほうが大切です。

若いうちに、100ステージの経験を積む。

これが劇団天文座に入るメリット。

あとは徹底した演技指導。

演出家や監督の指示待ちの俳優になるんじゃなくて

自分でも考えることが出来る俳優を育てる。

この世界は、思っている以上に優しくない。

だからこそ、生き抜いていく力を、技術と経験値をここで稼いでいってほしい。

もちろん、応援してくれる方もいます。

でも、最初に断っておきます。

最高の一品をお届けすることは出来ません。

けれども、最高の俳優になっていく姿を見届けることが出来ます。

応援してください。劇団じゃなくて、劇団員個人個人を。

所属している劇団員はずっと天文座にいません。

旅立つ準備が出来たら、この場所を後にします。

旅立った後も、ここにいた劇団員達のことを応援してください。

みんな、凄い人たちです。素敵な人たちばっかりです。

これからの成長が本当に楽しみな皆んなです!

どうか、これからも、劇団員一人一人の成長を見届けてください。

きっと、天文座を離れた後に、応援してくれた皆様に

素敵な光景を見せてくれます。