稽古日誌

【泉瀬琢磨】稽古日誌2025年2月12日

俳優:泉瀬琢磨

2025年2月12日

○演劇と音楽の関係について

・最近は発声中の声の要素(高低を中心に)や話す速度、助詞を丁寧に扱うことなどを意識した稽古を行っている

言葉を丁寧に扱うことで聴き手に伝える、共演者はもちろん脚本を知らないお客さんへも伝わるので、「今何て言った?」のストレスがなくなり、観やすくなる

特に助詞を強調することで、その文節の中でキャラクターが最も言いたい・伝えたい言葉は何なのかが理解できる

それは家で脚本を読む時も考えるが、逆に、稽古場でビートの切れ目など固定してしまうことを強制的に変化させるために強調する助詞を変化させれば、キャラクターの最も伝えたい言葉も変化するのでは、と考える

音楽は演劇と密接に繋がっており、テンポや音階など幅が拡がれば、表現が豊かになり、聴き手に与える印象も変わる、ミュージカルが最たる例だと考える

脚本分析などの内的な部分をベースに、プラスで音楽的要素の知識や技術を合わせれば、聴き手に伝わる印象は変化し、稽古でも自分自身の芝居に飽きなくなる可能性が大いにある