星のふたりごと

【5分で解決】AI×書く力で人生変革|星のふたりごと #3

【第3回放送】劇団天文座ラヂオ「星のふたりごと」悩みから行動へ:フリーライティング×AIで人生を変える方法

ラジオ「星のふたりごと」で語られた、演劇集団・天文座の古谷リクさんと座長森本さんの深夜トーク。この回では、稽古の振り返りから始まり、現代を生きる私たちにとって重要なヒントが次々と飛び出しました。それは「悩む時間を考える時間に、そして行動する時間に変える」具体的な方法です。

「赤丸」と「ブラックメンソール」から始まった夜

配信前の一服タイム。座長森本さんは「ブラックメンソール」を、古谷リクさんは「赤マル」を吸いながら、今日の稽古を振り返る時間が始まりました。

フリーライティングという魔法

「頭の中で堂々巡りしていた考えが、初めて整理された感じがした」

古谷リクさんが稽古で初めて体験したフリーライティング。最初は「フリーペーパー」と言い間違えてしまうほど馴染みのない言葉でしたが、その効果は絶大でした。

やり方はシンプル:

  • 5〜10分間、紙に今思ったことを判断せずに書き出す
  • 文章の体裁は気にしない
  • ただひたすら思考を文字にする

この作業によって何が起こるのでしょうか。

悩みから考えへのシフト

私たちが人生で抱える悩みは、多くの場合「サブテキスト」として心の奥底に沈んでいます。モヤモヤした状態のまま頭の中をぐるぐると回り続け、客観的に見ることができません。

しかし、紙に書き出すことで初めて自分の悩みを客観視できるようになります。すると不思議なことに、悩みは単なる「悩み」ではなく「考えるべき課題」へと変化するのです。

行動への架け橋

悩んでいる時間は「しんどく、キャパを取られる」だけの消耗戦です。しかし考えることができれば、次は「行動」につながります。

座長森本さんは、この姿勢をサルトルの実存主義と結び付けて説明しました。行動に重きを置く哲学的な視点が、日常的なフリーライティングの実践と見事に重なるのです。

AIを味方につける賢い方法

現代において、フリーライティングはAIと組み合わせることでさらなる威力を発揮します。

座長森本さんが実践する方法

  1. 記録する:稽古中の音声を録音し、AIで文字起こし
  2. 発信する:それを記事にしてブログで公開
  3. 分析する:SNSの反応や記事の長さから自分の調子を測る
  4. 改善する:PDCAサイクルの起点として活用

「記録のない支援は支援ではない」という療育現場での学びが、個人の成長にも応用されているのです。

フリーライティング×AI発信の具体的フロー

リクさんに提案された方法は以下の通りです:

  1. フリーライティング:5分間、思いついたことを紙に書く
  2. デジタル化:Notebook LM(無料アプリ)で写真から文章化
  3. ブラッシュアップ:Claudeで各SNSプラットフォーム向けに調整
  4. 発信:TwitterやInstagramに投稿
  5. メタ認知:プロセス全体を通じて自分を客観視

AIとの正しい向き合い方

重要なのは「0から1をAIにさせるのではなく、1を10にする作業」にAIを使うことです。

AIは「大脳の拡張」として、私たちのワーキングメモリの限界を広げてくれる存在。完全に任せるのではなく、自分の思考や経験をより洗練された形に昇華させるパートナーとして活用するのが賢い使い方なのです。

多様性という武器

セッションの後半で語られたのは、LGBTQ+のアイデンティティについての深い洞察でした。

個性は「武器」になる

古谷リクさんは「ゲイであることは演劇においてめちゃくちゃ武器」だと語りました。男性を好きになる気持ちが分かることで、役作りに深みを与えられるからです。

性自認や性的指向は、好きな食べ物や音楽の趣味と同じ「個人差」に過ぎません。そしてその違いこそが、表現の幅を広げる貴重な「楽器」となるのです。

オーケストラのような劇団

天文座にはドイツ人、家庭を持つ人、学生、会社員、フリーランスなど多様な背景の人が集まります。まるで様々な楽器が奏でるオーケストラのように、それぞれの個性が調和して豊かなハーモニーを生み出しているのです。

さらに劇団には「北大路さん」(元男性で現在は女性として生活)もいて、その多様な声域や仕草の幅広さも「めちゃくちゃ武器」として活かされています。

ラジオトークから見えた深夜の哲学

座長森本さんの視点には、障害福祉の現場での経験が色濃く反映されています。「走っちゃうの?そりゃそうやんな」と子どもの行動を肯定的に捉える姿勢や、アメリカのリアリティショー「プロジェクトランウェイ」での多様性への理解など、様々な経験がこの夜のトークに深みを与えていました。

「星のふたりごと」が照らす未来

この深夜のラジオトークで繰り返し語られたのは、「無名の人が努力して発信すること」の価値です。

有名人の成功体験よりも、身近な存在が努力し、変化し、成長する姿の方が「距離が近い」存在として多くの人に勇気を与えることができるからです。

チケット販売や名声のためだけでなく、「こういう場所があるよ」「人生は案外楽しいぜ」というメッセージを届けることは、立派な社会貢献なのです。

まとめ:思考の道具を手に入れよう

現代は情報過多で複雑な時代です。だからこそ、自分の思考を整理し、行動につなげるツールが必要です。

フリーライティングは、まるで思考の森に道を照らす灯台のような存在。そしてAIは、その道のりをより歩きやすくしてくれるコンパスです。

大切なのは完璧を目指すことではありません。まずは5分間、紙に向かって自分の思いを書き出してみること。そこから始まる小さな変化が、やがて人生を大きく変える行動力へと育っていくのです。

最後に二人が交わした「いい夢見ろよ」「エアコンの風に気をつけろよ」という言葉が、この夜の温かい雰囲気を象徴していました。