稽古日誌

【稽古日誌】2021/7/1 喜多健介/容原静

⭐️稽古前
昨日一日置いたことで気分が変化。連続性を手離して、さあ何をしようかという気持ち。

⭐️稽古
■体調
現時点の疲れはない。しかし過去二週間で溜まった疲れが残っている。体力はあるが、疲労感がある感じ。到着後あたりから低気圧の影響を受けて、首から上が重い。

■アップ
今日は何をしにきたか。毎日何をしにきているのか。日々一瞬、これしかない。此処しかない。その魂。何を成すか。自分が取り組みやすい状況。与えられた、自分が選択した時間。自分が掴んだ時間。何をするのか。何をしてきたか。自分自身と周りが連動するアップ。
体調がローだったので、全体的に耐える方向に傾いた。その中で何か希望の光はあるかと模索したが、今日は天気と同じように雲が灰色にこもり見つけづらかった。そういう時はそういう時で進めていく勇気。
メンタルの調整も毎日している。舞台上で描く気持ちを想像して、和らげている。今後は自分が選択した詩を読んで、実地に現す訓練も始めようと考えた。明日から実行する。

■マジカルバナナ
集中が足りない。アップ終了の段階でやり尽くす心が足りていないのもある。そして此処から今、今、今。産まれた瞬間で挑まなければ。
意識を俯瞰して見つめて、そこから挑む。頭でやらず、頭を使役しながら動けるように調整する。

■数字飛ばし
見えなかった。視野が狭い。
視覚と聴覚、五感でやろうとした。しかしできない。見えないところは周りが反応しないということを信頼して数字を飛ばしている。全体がそういうものを信用している。誰がどうするかわかった上でやっている。マンネリしているのかもしれない。だからこそ今やっているのをあえて封じたまま、自分の硬直した部分の感覚を稼働させて成功させていきたい。次からも五感を発達させること。

■朗読
今日はどういう組み合わせでいったらいいか決めていたが、状況に合わせて変化した。
・なおとさん
慣れていくと少しずつ彼はテンションがあがる。しかしそれまでは素人に近くなる。だからこそ最初から出せるように意識を持つことができればレベルがあがる。君はもうできるんやぞ! 自覚を持ってもええ時期やー。がんばえ。

・ひかりちゃん
外部から見て彼女から提示される演技は似たような性質。三度の収録から、最適なものを選ぶからこそ僕の立場からは違う性質のモノを撮りたい。
最初から何度も舞台に立った後のモノが出せれば。それが出せるところまで持っていければ強し。

⭐️エチュード
りゅうとさんと。
気負わず、結構等身大で笑いを創り出す方なのでそれと呼応するように攻めた。

⭐️シーン稽古
舞台は一度きり。野球のようにストライクカウントを重ねる余裕はない。この時間をやり切るやつじゃないと舞台には立てない。
自分はエネルギーを出すことにとらわれすぎている。肩の力を抜いて。今回の役では踊ることが重要なのかもしれない。そして愛。愛すること。
ダメ出しをいただく。自分一人では手の届かない分野の幅を教えて頂いたので、最適な突破口を提供してぇ。
また、共演者をもっと見たい。やりながら感じたい。その為に自分が何を出来るか。何をやっていけるか。これだけではないはずだ。
一筋縄ではいかない。すらーではなく、紆余曲折。重ねて重ねて、そして出来上がる。

⭐️そのたー
正しさが総てではない。キミとボク。お前と俺。対面し合うエネルギーで闘いあい、熱量、厚みを増していきたい。我々の芝居でありたい。演劇でありたい。
誰かを踏み台にするだけの芝居なんて見たくない。踏み台にして、されて闘っていこうな。そのために俺も闘いてぇ。楽しみや、毎日。
全員、みんな生きとる。生きてるからこそ、血潮が滲み溢れる。最近は強いぞ、おー。