稽古日誌

【稽古日誌】2021/7/1 森本聡生

☆稽古前
早い時間から稽古場に行く。
小説を書いたり、配信をしたり、あとはギターの練習をしたり。
コーヒーを飲んでまったりする。
雨の音が心地良い。しかし低気圧に殺されそうになる。
一人の稽古場は静かである。
色々考えるには最適。

☆アップ
考えることと義務感を放棄するためにアップメニューの一切合切を破棄。
兎に角歌う。エコーズ、尾崎豊。心が動く曲を歌い続ける。
特に尾崎豊の17歳の地図が心が動いた。いい曲だ。
体幹15分はさほどしんどくなくなった。
歌の練習、4曲歌ってフィニッシュ。小さな声で裏声を使う。
少しずつ高い音が出るようになってきた。
30歳までに歌手デビューをするという夢を叶えるために日々継続。

☆マジカルバナナ
今日は無双できる日だった。負ける気がしない。全部の空間を支配できる。
盛り上がりには欠けた日だった。空間に火が付かない。正確には僕という火があるんだけれど、種火に燃え移らず、大きな火にはならなかった。

☆数字飛ばし
鈍い空気だった。
飛ばしたはずの数字がいくつもの要素に阻害されて相手に届くまでにタイムラグがある。
重たい空気、同じ様なミスが起こる。繋がらない。
少しでも緩やかに流れるように、何度も何度もトライする。
人の位置を変えたり、そもそも飛ばす声の質を変えたりと足掻いてみる。
いつもより少し長かったけれど、大きな変化に至らず。

☆朗読の収録
今日のテーマは鏡、健介が俳優に介入する。
毎日、2本の作品の演出をして、それを世に出す作業。
日々の健介の成長が凄い。
今日は山崎君とひかりんだった。
山崎君は去年の9月から芝居をしているけれど
最近、凄く変わってきた。俳優として人間として。
今日の収録もパワフルだった。
ひかりんは何作も取ってきている。キレイに纏まるんじゃなくて
もっと大きな輪を作れるようになりそう。持ってるエネルギーは大きい。

☆エチュード
最近は誰か一人にフォーカスして繰り返し行う。
普段は俳優をしていない、森本兄にやってもらう。
他の俳優がどういう風に対応するかを見たかった。
わかったことは、ずっと稽古場にいる兄は、俳優じゃないと言えるのだろうか?
という結論だった。
期待した変化は起きなかった。
今日は狙った事を確実に外してる。

☆台本稽古
部分部分を通していく。
少しずつ形がクリアになっていく。
けれども俳優がさぼり始めている。
通しになると、稽古でやったことを忘れてしまって
ただやる人になっている。
シーン稽古と通し稽古は別物なのはわかってる。
けれども、さぼるのは良くないなと。
もっと良くするにはどうすればいいのか、試行錯誤。
まだ諦めない。もっと行ける。