稽古日誌

【稽古日誌】2021/7/12 喜多健介/容原静

稽古前
やられることに悔しさはないが、ただ負けるのは癪なので、力を見せつけたい。流されてええやんと流されない限り流されるつもりはない。なによりも自分が構築した過去が泣きますよ。泣かせるつもりはない。
対策だけ考える。頭の中で考えたが、考え尽くすことが難しかったので文字にする。周りが何を試してきたかで対応策は変化する。やる前に予め想像だけして、やるときは自分の感性に身を任せる。
一.非常に笑む
対策. 代替者、天皇陛下を実行。呼吸と態度。第二としてただ心配したり、楽しんだり、喜んだり。海外や危険なところに平気で行って現地の人々と仲良くなる人を頭におく。

ニ.不安
対策. 宇宙人。完全に恐怖の対象。もしくは苦しい人。

三.怒る
対策.代替者、天皇陛下。

いや、もう天皇陛下でええやん笑
ってか代替者というか擬人化やん笑笑

稽古

・アップ
少し遅め。
天皇で発声.呼吸はどうなるか。
あとエネルギーの活性化を図る。早く読む。
体幹は少し疲れていた。歌う。

・マジカルバナナ
気持ちと姿勢は良くできた。
ただ誰が何者か頭の中で構築するシステムが未完成だ。追いつこうな。
今日は当てられた人を見ることをやろうと心がけたが、自分のことで精一杯だった。
自分から始めない縛りがついたが、他人から始めることにより刺激が強くなる。
勝つことよりも舞台に立ったときに活かされるフェーズに傾く私。

・数字飛ばし
数字を追うこと。此れは効果がある。今後も続ける。見れている部分と見れていない部分があるから。

・朗読
今日は僕主体で進める。
スピードマックス、声マックス、ラスト自分主体でやる。
野球の三打席のように考えてる暇はない。どのように与えられた機会を使うのか。聴いても良いかもしれない。それに合わせてやるべきだったのかも。
椿ちゃんには戸惑いしか与えられず、げんなりとした。自分の無力を味わる。どのように進めば伝えられるか考えたい。
ひかりちゃんは椿ちゃんに伝えた内容を省みて伝えられる部分が少し整理された。ひかりちゃんがすごくこちらに向き合ってくれるのでやりやすい。それに応える言葉を与えたい。
今日のやり方は納得いくまで、伝わるまでやるフェーズにする。
最悪巧く取れなくても赦されるとは語弊があるが、三度ある収録でどこまで自分の成長に利用するかの視線で朗読を使ってほしいと思っている。本当にお客さんへ向けてやりたい舞台はどんな舞台か。ゼロから始めて積み上げた先に集まってきたお客さんが箱の大きさを越え続けて、何千何万では収まりきらない舞台でやるのが演劇、芝居をやる上で感じたい意義である。それを目指すための朗読であってほしい。人によって違うだろうが僕はそう思っている。何億とかなると、舞台ではなく映像とかになるが、挿入されるのではなく自分たちの力の先にそれを創成できたならば誰よりも特性のあるモノと呼ぶことができる。今朗読を任せがちな二人はその資格が有ると思われる二人。無理に成長はできないが、私たちの方法でもっと早く成長できる。私たちはその方法を見出さなけらばならない。だから努める。
今回指定したのは僕がやるならこうやるよという一つのパターン提示だった。それが正解かなんて知らないが、どうしても読むことに意識が傾いてしまう。ひとまず読む時に文章の意味とか想いとか考えなくて良い! 自分の情動のスピードで詠む視点をもってほしい。それを伝えたいが巧くいっていない。
スピードだけならスピードだけ。
パワーならパワーだけ。
自分の中の論理、倫理と二人のそれが違う。其処にもっと敏感になりたい。
というのをここでなく、現場で話したい。まだまだ僕は伝えるをできていない。

・公演稽古
客として見る視点。僕が一番自信ある事は客としての目だ。これが一番の武器。演出はこれを使ってあげなければ、全てに対して俺は敗北を認めることとなる。負けないよ。だから、全てつかう。
総括として
・直澄さん
自分が今、舞台に立つときにどのような調整をすべきか。
昨日の日誌に書いていた参加時間帯を変えるというのは良い策なのかもしれない。
天文座の演劇は聡生さんの演劇だ。
稽古場において聡生さんの次に天文座の演劇が出来るのは直澄さんだ。
天文座の演劇ならば、二番目に芝居ができる。
だからこそ、聡生さんがでない芝居だと自ずと覇王となる。
という観点で考えると何もすることなく公演稽古だけやるというのも面白いと思う。
稽古場に来るまで、台本だけ読んで、それ以外のアップ等は全てしないまま、考えないままに稽古場にくる。
調整、発露の能力は覇王だから、アップの段階でも周りの公演稽古の状態より上だし、負けていても勝てると思う。
此れは一つの方策で僕の妄想だが、やってみることも価値がある。
それに加えて毎日稽古に参加できる能力があり、今まで研鑽してきたからこそ出来るやり方もある。何かというと劇団に関わる何かのために稽古を休むこと。
劇団員として芝居を作り上げる側面で聡生さんの次に貢献してきたのは直澄さんだからこそ出来ること。
台本を読み込むために休む。
役者としてのインプットの為休む。
演出のインプットの為に休む。
稽古が如何にして行われるか察する能力、感じる能力があるからこそ、何かする時に如何にしてそちらの方を進めるべきか誰よりもわかるはず。
役者として劇団員として人として誰よりも信頼のおける直澄さんだからこそ、演劇の為に稽古を休む選択を自然と行えれば、更なる発展ができるはず。
演劇においてその段階に達する人間は少ない。誇りをもってやってほしい。
ま、此れは僕の考えなので、鵜呑みにはしないでね。

・ひかりちゃん
殺せ、もっと殺せー。強めろ。おい!

・椿ちゃん
ようやくのってきた。その調子で全てを見下して弾き飛ばして威嚇して蹴散らしていただきたい。もちろん舞台上の話ですよ。

・ぴんさん
もっと自信を持って欲しい。貴方は役者として権利がある。役者である権利。自分自身で立って欲しい。美しいんだから。かっこいいんだから。ね、同年代!

・ひょうかなさん
舞台と日々を線引きしてほしい。舞台人としては裏方の力が強く、そのままでやると役者としては物足りない。自分の魅力、実力を理解して動かせるフェーズが高まると更にパワーが溢れ出すと思う。

以上かな。
自分の芝居はまだまだ鍛錬できるからこそ努力したい。僕は僕の道感ありますが、僕ルートの役者の実力的には弱々しくて泣ける。
鍛えようね、そうね。

ではこれで。