
【稽古日誌】 2月4日 ひとつのところを意識すると、
他は意識から外れる。人間ってそういう生き物。
意識と無意識の間を行き来することは難しいけど、
意識のポイントを変えることはコントロールしてできる。
今日やったのはそういうことやね。
でも新たに得た知見には必ず罠がある。
おそらく明日以降、「意識のポイントを変える」ことに重点を置きたくなる。
そしてそれをすることが正解だ、と思いたくなる。
悪いわけではない。
しかしそればかり意識しすぎて相手を受け入れる余地がなくなるならば、
本末転倒だ。
大切なのは「それらをどう相手のための行動に活かすか」ということではないだろうか。
今やっている稽古は、おそらく自分自身に意識が向きやすい。
確かに自分の体がどんな状態にあるか、
どこに意識を向けているか考えるのは大切なことだ。
だが、相手と繋がることを忘れて自分の動きだけに
フォーカスするのであればそれは芝居ではない。
ただ上手くやりたいだけだ。
得た知見をどう相手と関係を築くために使うのか、
常に頭に置いておきたい。
みなみ