稽古日誌

【稽古日誌】2021/7/13 喜多健介/容原静

銭湯でぽかぽかして気持ちいい。
書けるけど書ける気がしない。
肝要な部分のみ記す。
今日は稽古に対して上手く力を注げなかった。疲労に負けた。
最後の方でようやく意識が開いていた。反省である。
かなり気まぐれだなと思う。人間のリズム。
今の時点で自分は本調子でいるには稽古前に8時間は時間を使う。かなり効率が悪い。
今日は聡生さんからメイン演出及び脚本家としてのメッセージを頂いた。
今日は毎日来るメンバーのみで稽古をする。アップの段階から最後までこのメンバーでやり、公演稽古にも僕が舞台に立った。このメンバーでだけでやる際に僕が共演したのは初めてである。今までは舞台の外から見ていたから。
疲労に負けて情動が動かないから、動けなかった。
自分と周りの感受性の違い。周りの反応はすごく純粋に感じる。僕はそのように受け止められない。自分自身の立ち位置がわかる。悲しさや寂しさを感じながら、自分のなたを振り回すのが今の僕ができることだ。
聴く=自分、ではないということ。自分=自分だ。
昔からすると随分自分も変化してきたが、これからも変化できる。
ああ心の芝居。
情動の芝居。
逃げるな。今、一番闘いたいモノで勝負しろ。足掻け。
あるいは素直になること。捻くれた自分を生まれた状態へ戻す。
何が正解かなんてない。なにをしたいか、するかだ。

僕は総て手放した、喪失した、殺してしまった、何もないという感覚が少なからずある。
これ以上先は生きられないを経験して、もう立ち上がることが出来なかった経験がある。
そこからの今は自分が自分を引き締めて経験した世界だ。私が私に鞭を打ち、立ち上がってきた世界。
感覚を開き、見つめて考えることを怠らない。
毎日形が違う。色々な成功と失敗がある。

▽朗読
二人の向き合い方が酷似していた。マンネリしていることもあるのだろう。
聡生さんが時々話しているが、毎日やらなければ見えない世界線もある。その世界線で戦って欲しい二人。
向き合い方や姿勢を今学び感じていく段階。僕は少なからず何かそういうものと出会っているが、二人はこれから出逢う。
そのことも承知しなければ。